2010年12月12日日曜日

イベント報告「小さな造形の旅~ガラス制作体験~」Part1



お待たせ致しました!11月23日(火・祝)に開催された、ICFA行事「小さな造形の旅~ガラス制作体験~」の様子を写真とともにご報告いたします。

「小さな造形の旅~ガラス制作体験~」
さわってみよう!ふくらませてみよう!ガラスってどんなだろう?!
Part1 ガラス工房に到着、デモンストレーションを体験

集合場所の横浜・東神奈川駅を出発し、いざ!千葉県・成田市『iGLASS STUDiO』へ向かいます。
都会を抜けると、車窓の景色がどんどん自然豊かな田園風景へと移り変わり、木々の紅葉を眺め、気分はすっかり「小さな旅」です。川沿いの小さな道に入ると、素敵なサインが目印の工房『iGLASS STUDiO』に到着しました。



早速、『iGLASS STUDiO』の五十嵐智一さん(ガラス作家)と、野口和美さん(ガラス&革作家)が笑顔で迎えてくれました。今日なにをやるのか、指導いただく五十嵐さん、野口さん、イゲタミレイ(ガラス作家)さんからお話があり、参加者同士の自己紹介を行いました。


ガラス制作がほぼ初めての参加者のために、イゲタミレイさん編集のガラス制作体験の特別しおりが配られました。私たちが初めて目にする不思議なガラス工房の設備や道具が、イラスト付きで丁寧に紹介されています。また、ガラスの原料、どんなガラスの造形・加工があるのかまで詳しく解説されています。


まずは、五十嵐さんと野口さんから工房設備の紹介、作品の紹介をして頂きました。
十分に気をつけないと危険が伴うので、真剣に耳を傾けました。


工房では五十嵐さんと野口さんの作品が飾ってありました。この大きなガラスのカエルも指輪も五十嵐さんの作品です。どうやって制作したのか、みんな興味津々で観ました!




【どんなものがとけているのかな?】
この工房のユニークな点として、ガラスの原料に「蛍光管カレット」という使い終わって廃棄された蛍光灯のガラス部分だけを取り出し砕いたもの=リサイクルガラスを使っている点です。そして、いよいよそのガラスの原料が高温で保たれている「溶解炉」を覗かせて頂きました。
「溶解炉」のなかには、陶で出来て大きな容器(るつぼ/ポット)が入って、その中でガラスが溶かされています。サングラスをかけて高温の「溶解炉」のなかを覗いてみると、まるで水のような透明な液体が見えました。
ガラスを800℃くらいで溶かしてキープしているので、液体のようにドロドロになっているのですね!



【体験1】
まずはデモンストレーションの見学を行いました。
「溶解炉」の「巻き口」と呼ばれる扉から、竿<サオ>(五十嵐さんが手に持っている棒状のもの)をいれて、ガラスを巻き取って頂き、その巻き取ったガラスを、参加者は順番に「ピンサー」というつまむ道具を使ってつついたり、ひっぱったりして、ガラスとはどんな素材かを体験しました。ぐにゃぐにゃとしていたガラスが、あっという間に固まって、堅くなってしまう変化の様子は、何度観ても驚きました!




ガラスが高温で真っ赤な状態のときはまるで水飴みたいに
伸び縮み自由自在でしたが、数秒であっという間に、
カチコチのガラスの固まりになってしまいました!


【体験2】
ガラスの造形・加工にはいろんな種類があるようですが、今回体験した「吹きガラス」とは、「溶解炉」でとけているガラスに息を入れて行う作業のことを意味するそうです。さっそく、吹きガラスのデモンストレーションを間近で見せて頂きました!



五十嵐さんの素早い手つきと、ガラスの一瞬の変化に、参加者一同目が釘付けです!自分にも制作出来るのかな、ドキドキです!?いよいよ次回のブログ記事では、デモンストレーション見学を経て行った、制作体験の様子をご報告致します!
どうぞ、お楽しみに!