2011年2月9日水曜日

冬に訪れる、よこはま開港150周年記念壁画

春の気配を感じる暖かい日と、真冬のような日が交互にやてくる2月ですね。いかがお過ごしですか?

今回は久しぶりにぽかぽか陽気に誘われて、「よこはま開港150周年記念壁画」を観に出かけました!
昨年7月のブログで壁画制作の様子をお伝えしたとおり、20098月に開港150年を迎えた横浜の記念として、横浜市神奈川区に完成し、小・中・高校生84が参加した、タテ7m×ヨコ47mの巨大壁画です。


神奈川スケートリンクの壁面に制作され、隣接する反町公園の自然と調和した美しい壁画です。四季をとおして楽しめる豊かな自然環境、横浜の歴史の象徴的な場所に「よこはま開港150周年記念壁画」が完成したことは、本当に素晴らしいことだなと、今回壁画を訪れて改めて感じました。

壁画と隣接する反町公園は、木々が公園全体に広がる穏やかな場所で、市民の憩いの場所として親しまれています。冬の日に太陽の温もりを探し求めて、愛犬と散歩する人や随所に置かれたベンチで腰を下ろしてのんびりとくつろぐ人の姿がありました。また、冬の寒さもへっちゃらな様子で、壁画に近い広場や噴水のまわりは元気に遊びまわる子どもたちで賑わっていました。広場では、神奈川スケートリンクの小さな生徒さん達が、そろって回転ジャンプの練習をしていました。




まるで置物のように整列した鳩たち(笑)も、公園の花壇でひなたぼっこ中でした。


広場の周辺の花壇はきれいに手入れされていて、寒さに負けず冬の間花を咲かせるパンジーやデイジーが公園に彩りを与えていました。


あまり知られていないかも知れませんが、反町公園は横浜の文化と歴史の象徴的な場所なのです。公園の近くには、横浜開港時のアメリカ領事館として使用された本覚寺や、フランス領事館として使用された慶運寺が近くにあります。
また、1949年に神奈川県と横浜市共催でおこなわれた「日米貿易博覧会」の開催地として活用されました。博覧会閉会後は演芸館が神奈川スケートリンクに、その他のパビリオンが横浜市役所市庁舎となり、約10年にわたって市の中心となったそうです。その後市役所が関内に移転し、現在では神奈川区役所が隣接しています。周囲はビルなどが建ち並ぶ市街地ですが、その中にあって比較的広い公園であるのは、このような横浜の歴史が関係しているからなのです。まさに、横浜開港150年を祝うのに相応しい場所なのです。


散歩の途中、壁画を楽しむ様子
現在ICFA2013年の春の実現を目標に取り組んでいるニュージーランドでの児童合作壁画交流も、この壁画のように子どもたちの創造活動や交流に相応しく、また多くの方々に楽しんで頂ける環境で実現できるように準備を進められればと、スタッフ一同思っております。