2013年8月8日木曜日

「日本・ニュージーランド子どもの創造展」開催のお知らせ


立秋とは名ばかりの暑さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか?

いよいよ日本とニュージーランドの子どもたちの交流作品展「日本・ニュージーランド子どもの創造展」が、緑溢れる横浜の大倉山記念館にて821日からスタートいたします!

ICFA2010年より取り組んでいる、ニュージーランドと日本の児童文化交流をとおして集まった両国の子どもの豊かな創造力をつなぎ、世界に羽ばたく交流の心を込めた作品を紹介する展覧会となります。

2012年ニュージーランド・ウェリントン市を西森禎子(画家・児童絵画心理研究家)と国際児童親善友好協会代表の武田郁子が訪問し、現地の小中学校で西森禎子の美術の指導及びワークショップをおこないました。完成したニュージーランドの子どもたちの作品は、日本の子どもたちの作品と共に展示され、ニュージーランドの国際交流の祭典であるジャパンフェスティバルの一環として、市庁舎とマイケル・フォウラー・センターにて「子どもの創造展—外交樹立60周年記念」(201299日〜14日)として開催されました。

今回の横浜市大倉山記念館での展覧会「日本・ニュージーランド子どもの創造展」では、ニュージーランドで西森禎子が指導した作品と、日本の子ども達の新しい作品が一緒に展示されます。更に、この展覧会の為の新たに制作された作品がニュージーランドから届き、ニュージーランドの子どもたちの作品約100点、および日本の子どもたちの作品約100点が展示いたします。また、会期中24日(土)には造形のワークショップを開催し、さらに両国の交流を深めます。皆様のお越しをお待ちしております!

「日本・ニュージーランド子どもの創造展」
会場:大倉山記念館 ギャラリー
会期:2013821日(水)〜26日(月)
時間:9:30-18:00 (最終日8/26のみ17:00)
入場料無料

主催:ICFA(国際児童親善友好協会)
協力:アジアニュージーランド基金、アトリエZERO
後援:ニュージーランド大使館
監修:西森禎子

『大倉山の風にのって~親子でつくろう風のモビール~』

日程:2013824日(土)
時間:11:0012:30 / 14:0015:30
対象:5歳児~(親子で参加も可能)*要申込 各回 30名ほど(定員になり次第締切)
講師:イゲタミレイ(ICFA理事、ガラス作家)
お問い合わせ:ICFA事務局
Tel: 045-413-2339
Email: icfa.yokohama@gmail.com






2013年5月12日日曜日

ICFA通信Vol.21完成のお知らせ


ゴールデンウィークも過ぎ、すっかり新緑が目に鮮やかな、春の陽気となりました。
皆様、いかがお過ごしでしょうか?

4月に「ICFA通信」の最新号が完成いたしました!
最新号の内容は、2012月9月にニュージーランドを訪問し「子どもの創造展-外交樹立60周年記念」開催と小中学校での美術指導の活動報告、及び2013年8月に横浜で開催する「日本・ニュージーランド子どもの創造展」のお知らせと盛り沢山の内容となっております。


スタッフ一同、今年のニュージーランド交流に向けて力を合わせ、更にがんばって活動を盛り上げていきます。
どうぞ、宜しくお願い致します!

2012年11月4日日曜日

日本とNZ児童文化交流報告 第3弾 ワークショップの1日


9月7日(金)
ウェリントンの郊外にあるチャルトンパーク小学校で、1日がかりのワークショップをおこなう日は、朝から強風が街中に吹き荒れていました。
ウェリントンの街は強風が吹き荒れることで知られています。そんな悪天候のなか、安全な道を選んでやっとのこと学校に到着すると、アン校長先生と担任のローズ先生が笑顔で出迎えてくれました。

ワークショップが開催される体育館に移動し、そこで私たちを出迎えてくれたのは、きちんと整列した子どもたちでした。私たちのために、マオリの歓迎のハカ(民族舞踊)を披露してくれました。緊張感が漂うはりつめた空気のなか、大きく力強い身振りや迫力あるマオリ語の歌を披露してくれました。そして、きっとたくさん練習したであろうとても上手な日本語の歓迎のスピーチと、鼻と鼻をくっつけておこなう最も親しみをこめたマオリの挨拶で出迎えてくれました。子どもたちが、心から私たちを迎えてくれている事が伝わってきました。


まず最初に、西森先生から「大きなジャンボTシャツが30人で1つになる構成であること。」「そのためには、大きい小さい絵があり、それらがリズムをもってバランス良く、みんなの絵が1つに成らなければならないこと。」を子どもたちに伝えました。

ワークショップで使う真っ白なジャンボTシャツの布地は2m40cm x 8mもあります。最高の作品制作が出来るようにと、担任のローズ先生がはるばるオークランド市から取り寄せて、準備してくれました。その布をタテ2m40cm×ヨコ約4mにしたジャンボTシャツの裏表に描きます。


 4時間という短い制作時間のなかで、子どもたちがどれくらい創造力を発揮し絵が完成できるか。行く前から、少しドキドキはしていましたが、そんな思いを吹き飛ばすほど現場に強い西森先生、現場で指導の力を発揮していきます。


子どもたちは、Tシャツの表と裏に分かれ、それぞれアクリル絵の具とマーカーで制作を行います。子どもたちの一生懸命さには目を見張りました!ランチタイムやお昼休みも惜しんで、すぐに制作を進めるために体育館に戻ってきました。また、自分の絵が完成すると、助けを必要としている子どもの絵に参加したりと、その姿はまるで西森先生が最初に子どもたちに話した「みんなの絵が1つにならなければいけない」ということを、子どもたちが心から理解している証でした。



完成に向けての作業のため、何人かの生徒は下校時間を延長して残ってくれました。そして日本語の先生や図書館の先生も集まり、子ども達の世話に手を貸してくれました。完成した瞬間、あまりにうれしく「ワォ!ワォ!ワォ!」とみんなで喜びを表現しました。


西森先生の指導を観た、ローズ先生から、「どうしてこんなに情熱を込めた指導や活動を続けられるのですか?」と聞かれました。「子ども達の未来や芸術を深く思う時に、情熱が込み上げてきて、どんなに大変でもいろんな方の力を頂いて、がんばることが出来るんです!」と答えると、ローズ先生も「私もです。アートと子どもへ情熱が、私の一番の原動力ですよ。」と笑顔で笑い合いました。



子どもの創造力を導くICFAの活動、情熱を持って子どもたちの指導にあたる西森先生の姿に、ローズ先生はじめ小学校の先生方が深い理解を示してくださり、とても協力的にサポートしてくださったお陰で、短い時間にも関わらず、子どもたちの創造性を引きだし、両国の象徴がイキイキと表現され、調和のとれた作品が完成しました。

マオリの文化の中から、ニュージーランドの山から顔をだす太陽、伝説の英雄マウイの太陽の速度を遅らせる話し、マオリのお面、神話の生き物、ワカ(カヌー)が描かれました。日本の象徴として、日本の奴だこがウェリントンの風の中を飛び、団扇や駒が描かれました。ユーモア溢れるフルーツのキウイを食べているキウイ鳥や、フカフカのブーツをはいたキウイが、羊と遊んでいます。また、世界的に有名なニュージーランドのラグビーですが、空中を飛んでいる躍動感溢れる試合の様子も描かれました。

両国の友好の作品制作のために、遠いニュージーランドまで来て、沢山の出会いがうまれ、世界を照らす様な明るくパワー溢れる作品が完成しました。




2012年10月18日木曜日

日本とNZ児童文化交流報告 第2弾


ICFAを代表して、名誉会長の西森禎子先生と代表の武田郁子がニュージーランドを訪問し、日本とニュージーランドの児童文化交流を行ってきました。活動の様子をご報告いたします!

95日(水)
成田空港から11時間のフライトでオークランドに向かい、そこから国内線に乗り1時間で目的地のウェリントンに到着。真夏の日本から、春先のニュージーランドへ、気温差は20度以上もありました。

ウェリントン到着後、まずニュージーランド在日本大使館へ表敬訪問いたしました。今年は両国の外交樹立60周年の年として、両国にとって記念すべき年です。一等書記官の阿藤様が対応してくだり、両国の友好関係やウェリントンの街の様子を丁寧に説明してくださいました。その後、今まで写真でしか見ていなかった展覧会会場のMichael Fowler Centreに初めて訪れました。整備された美しい海岸沿いのエリアにあるとても新しい建物で、街の中心として周りには市庁舎、美術館、図書館などがありました。

翌日から始まる小中学校での指導の準備のため、ニュージーランドの文化や環境に特化した展示で有名な、国立博物館テパパに立ち寄りました。ニュージーランドの先住民マオリの集会場再現や興味深いお守りなどの品々が展示されていました。あっと間に日が暮れて、風の街ウェリントンで有名な強風が吹いてきました。いよいよ翌日から現地での学校を訪問しての絵画指導が始まります!ホテルに戻り、深夜まで準備を行いました。


ニュージーランド在日本大使館にて


国立博物館テパパ


96日(木)
今日はいよいよ小中学校2校を訪問して、9日からの「子どもの創造展」展覧会で展示する作品制作の為、西森先生が指導を行う日です。曇り空で肌寒く感じましたが、ホテルの朝食をたくさん食べてパワーをつけました。朝7時半という早朝にも関わらず、アジアニュージーランド基金のキングさんが迎えに来てくださり、車で40分ほどの郊外のアッパーハットにあるファーグッソン中学校に向かいました。学校では、担当のキャーリン先生がお菓子とお茶を用意して出迎えて下さいました。キャーリン先生の専門は演劇ですが、芸術クラス全般を担当しています。14名の生徒が参加し、西森先生の指導のもと、ステンドグラスをイメージしてビニールシートにマーカーペンを使って制作を行いました。2時間とういう短い時間のなかで、日本の祝い事に使う水引や、神社の使者として奉られる白いキツネのお面などを紹介しながら、創造の心を引き出していきました。ニュージーランドの象徴の花POHUTOKAWAを中心にバランス良く、ニュージーランドの四季、マオリの神話や白いキツネのお面を構成して、リズムをつけて表現していきました。



ファーグッソン中学校での指導終了後、大慌てで次の指導先の小学校へ移動しました。ウェリントン市内のテアロ小学校は岡の上にあり、ちょうどお昼休みの頃で元気に子どもたちが遊んでいました。そして、授業が開始すると、担当のファイヤー先生と10歳〜12歳の27名の元気な子どもたちが出迎えてくれました。日本の伝統の遊びとして、紙風船、竹とんぼ、駒などを使って日本文化を紹介したところ、大喜びでした。また、今回持っていった日本の子どもたちの作品紹介にも興味津々でした。その後、両国の象徴を話し合い、絵の具と紙で制作スタートです!ユーモア溢れる寿司、ニュージーランドで有名なラグビーをするキーウィとキツネ、マオリの神話に伝わる妖怪タニワなどが描かれ、それぞれの視点で両国の特徴を捉え2時間というあっという間の短い時間でしたが、心を通した指導をしました。



2012年10月4日木曜日

日本とニュージーランド児童文化交流報告


ニュージーランド・ウェリントンでの「子どもの創造展」は大成功!先日帰国いたしました!

日本とニュージーランドの子どもの作品展と小中学校での美術の指導をとおして、温かく、フレンドリーなニュージーランドの人々と素晴らしい交流をすることができました。また、ウェリントン市長へのご挨拶など、ニュージーランドでの壁画交流の実現に向けて実り多き活動が出来ました!

ウェリントンの美しいヨットハーバー
小学校でのワークショップ指導












ワークショップで完成したジャンボTシャツ作品
「子どもの創造展」展示風景

両国の子どもの作品が展示されました


地元新聞でも、紹介されました!














ニュージーランドでの活動は、また次回詳しく写真と共にご報告します!

どうぞ、お楽しみに!


2012年9月3日月曜日

ニュージーランドに向けて出発です!


いよいよ9月4日(火)ニュージーランド、ウェリントンに向けて出発です!
成田空港から11時間のフライトでオークランドに向かい、オークランドから国内線飛行機に1時間で目的地のウェリントンへ!

5日(水)到着後は、ニュージーランド在日本大使館表敬訪問や展覧会会場確認などを行う予定です。

6日(木)午前は郊外の中学校、午後は市内の小学校を訪問し、西森禎子先生の指導で美術の授業を行います。


7日(金)郊外の小学校1校で、西森先生指揮のもと1日がかりでワークショップを行います。

8日(土)完成したニュージーランドの子どもたちの作品と、日本の子どもたちの作品展示をおこない、展覧会の準備です。こどもたちのパワーあふれる絵の魅力が、引き出される展示となるよう、とても大切な作業となります!

そして、いよいよ9日(日)は、ジャパンフェスティバル当日です!この日は日本のことをニュージーランドの方々により深く知ってもらえるよう、 いろいろな文化交流のイベントが行われます。ICFA主催の「子どもの創造展」は、9月9日(日)~14日(金)までMichael Fowler Centreにて開催されます!
ニュージーランドで展示される日本側の子どもたちの作品もたくさん集まりました。そして、ウェリントンで訪れる学校も、ICFAの訪問と交流を心待ちにしてくださっています!
ニュージーランドのこどもたちはどんな世界感をもっているのでしょうか、どんな作品をいっしょに生み出すことができるのか、私たちもとても楽しみです!
アジアニュージーランド基金のホームページにICFAの展覧会の情報が掲載されています。




ジャパンフェスティバルの素敵なチラシも出来ました!




特別展覧会として、「子どもの創造展」の情報が掲載されております。




ウェリントンでの交流の様子は、帰国後にご報告いたします!お楽しみに!
それでは、こどもたちの待っているニュージーランドに行ってきます!!


2012年8月1日水曜日

今年の夏の活動


8月になり夏真っ盛り!
最高気温が更新されるばかりですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?




こちらはまさに燃える様な暑さですが、ニュージーランドは真冬です。頭では南半球にある国だから今は冬だと分かってはいるのですが、ニュージーランド側とのやり取りをしている中で、「とても寒い」や「冬」という言葉が出てきます。やはりなかなか実感が湧きません!


今年4月のICFA通信VOl.20発行後から、多くの会員のみなさまから今年度の活動に対して応援が届いております。今年はニュージーランドでの「こどもの創造展」開催はじめ、西森禎子先生の小中学校指導、壁面視察を控えています。寄付の呼びかけにもご協力が集まっており、スタッフ一同心よりお礼申し上げます。

9月のニュージーランド行きも目前となってきました!今年の夏は、ニュージーランドとの調整を行っております。今回の記事ではその様子を少しご報告いたします。

5月 渋谷にて
東京渋谷にあるニュージーランド大使館にて、ニュージーランドから来日されていたアジアニュージーランド基金の文化担当者ジェニファー・キングさんと打ち合わせを行いました。ICFAからの提案に、いつもスピーディ且つ的確に対応してくださり、頼もしい方です。いままで電話やメールでのやりとりで調整を進めて来たため、今回はじめて実際に会ってお話することが出来ました!今後の進行に関して以外にも、西森禎子先生の児童絵画指導や日本の子供たちの作品についてお話することができ、素敵な感想をいただきました。



6月 品川にて
日本ニュージーランド協会の例会に参加しました。ニュージーランドをキーワードに様々な方が集い、毎回様々な角度でニュージーランドに繋がるお話を聞くことが出来ます。今回は、「ニュージーランドとキャサリン・マンスフィールド」というタイトルで、寺本明子先生のお話を聞きました。ニュージーランド出身の作家でウエリントン育ちのキャサリンの作品には、ニュージーランドを舞台にした作品が多数残されており、その抜粋を彼女の人生を添えながら、興味深いお話を聞く事ができました。

7月 東神奈川にて
今年1月『ニュージーランドに向けての作品制作ワークショップ』で完成した作品の台紙枠やキャプションを貼る重要な作業を行いました。こども達の絵の魅力を最大限ひきだせる方法を、と知恵を出し合いました。約70枚の作品ひとつひとつに、ICFAのスタッスで丁寧に台紙をつけ、英語のキャプションをつけました!準備の完了した作品は、早速ニュージーランドに無事送り出しました。



暑い夏に負けないように、いよいよ目前となった9月のニュージーランド訪問に備えて、事前準備を行っていきます!