ICFAを代表して、名誉会長の西森禎子先生と代表の武田郁子がニュージーランドを訪問し、日本とニュージーランドの児童文化交流を行ってきました。活動の様子をご報告いたします!
9月5日(水)
成田空港から11時間のフライトでオークランドに向かい、そこから国内線に乗り1時間で目的地のウェリントンに到着。真夏の日本から、春先のニュージーランドへ、気温差は20度以上もありました。
ウェリントン到着後、まずニュージーランド在日本大使館へ表敬訪問いたしました。今年は両国の外交樹立60周年の年として、両国にとって記念すべき年です。一等書記官の阿藤様が対応してくだり、両国の友好関係やウェリントンの街の様子を丁寧に説明してくださいました。その後、今まで写真でしか見ていなかった展覧会会場のMichael Fowler Centreに初めて訪れました。整備された美しい海岸沿いのエリアにあるとても新しい建物で、街の中心として周りには市庁舎、美術館、図書館などがありました。
翌日から始まる小中学校での指導の準備のため、ニュージーランドの文化や環境に特化した展示で有名な、国立博物館テパパに立ち寄りました。ニュージーランドの先住民マオリの集会場再現や興味深いお守りなどの品々が展示されていました。あっと間に日が暮れて、風の街ウェリントンで有名な強風が吹いてきました。いよいよ翌日から現地での学校を訪問しての絵画指導が始まります!ホテルに戻り、深夜まで準備を行いました。
ニュージーランド在日本大使館にて |
国立博物館テパパ |
9月6日(木)
今日はいよいよ小中学校2校を訪問して、9日からの「子どもの創造展」展覧会で展示する作品制作の為、西森先生が指導を行う日です。曇り空で肌寒く感じましたが、ホテルの朝食をたくさん食べてパワーをつけました。朝7時半という早朝にも関わらず、アジアニュージーランド基金のキングさんが迎えに来てくださり、車で40分ほどの郊外のアッパーハットにあるファーグッソン中学校に向かいました。学校では、担当のキャーリン先生がお菓子とお茶を用意して出迎えて下さいました。キャーリン先生の専門は演劇ですが、芸術クラス全般を担当しています。14名の生徒が参加し、西森先生の指導のもと、ステンドグラスをイメージしてビニールシートにマーカーペンを使って制作を行いました。2時間とういう短い時間のなかで、日本の祝い事に使う水引や、神社の使者として奉られる白いキツネのお面などを紹介しながら、創造の心を引き出していきました。ニュージーランドの象徴の花POHUTOKAWAを中心にバランス良く、ニュージーランドの四季、マオリの神話や白いキツネのお面を構成して、リズムをつけて表現していきました。
ファーグッソン中学校での指導終了後、大慌てで次の指導先の小学校へ移動しました。ウェリントン市内のテアロ小学校は岡の上にあり、ちょうどお昼休みの頃で元気に子どもたちが遊んでいました。そして、授業が開始すると、担当のファイヤー先生と10歳〜12歳の27名の元気な子どもたちが出迎えてくれました。日本の伝統の遊びとして、紙風船、竹とんぼ、駒などを使って日本文化を紹介したところ、大喜びでした。また、今回持っていった日本の子どもたちの作品紹介にも興味津々でした。その後、両国の象徴を話し合い、絵の具と紙で制作スタートです!ユーモア溢れる寿司、ニュージーランドで有名なラグビーをするキーウィとキツネ、マオリの神話に伝わる妖怪タニワなどが描かれ、それぞれの視点で両国の特徴を捉え2時間というあっという間の短い時間でしたが、心を通した指導をしました。